ここ,で生まれた子供たちは,どのようにして,ここ,と繋がっているのだろうか。リアルと区別することなく,繋がることができる子供たち…が,そこにいる。
全米教育委員会連合の下部組織が発表した調査結果によると,インターネットを使う子供は,本や新聞を読む時間が長く,テレビを観る時間は少ないという。またその95%が,ネットを利用し出してから,家族間の対話が増えた,または変わらないと答えている。
他人と接触する手段は,リアルだけではない。手紙もあるし,電話もある。そして,ワイヤード・ネットワークもある。そして,手紙や電話とはケタ違いに,ワイヤード・ネットワークは,私たちの感情にフィットしている。それは,ワイヤード・ネットワークが,我々の根源的に持っている精神的繋がりを,そのまま具現化した存在だからだ。記事中にもあるスタンフォード大学の研究者の調査結果(過去記事)は,リアルとワイヤードの繋がりは別もので,ワイヤードに偏るとリアルが疎かになる,という考えを持っている。そして,まだそのような概念が,世の中を支配している。
それを簡単に覆してくれるのは,モノゴコロ付いたときに,すでにワイヤードが目の前にあった子供たちだろう。ワイヤードがリアルと違うもの,という偏見を一切持っていない者たち。そして,自由自在にワイヤードでの繋がりを操れる子供たち。彼らが,この世界を,不見識から洗っていってくれることだろう。
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